蓼科山(長野県・2530m)

コース最高標高:2530m

コース標高差:655m
 (7合目登山口からのコース)

コースタイム:約7時間(休憩含む)

コースレベル:一般向き

コースポイント
・コース的には難しくないが、2500mを越える高山です。
  登山初心者にはきついかもしれません。

・今回は7合目登山口から登りましたが、
  標高2093mの大河原峠(車で行けます)から登れば、
  標高差は約440m。

・コース中はあまり展望はないが、
  山頂は360度の大パノラマ。

・前半は涸れ沢、後半は岩場で、結構歩きにくい??

(訪問日:2008年6月17日)

信州を代表する高原ドライブルートである「ビーナスライン」。
雄大な山岳風景が広がるルートにおいても、ひときわ大きく優美な姿を見せるのが、
諏訪富士とも呼ばれる「蓼科
(たてしな)山」です。

日本百名山の一つにも挙げられている蓼科山は、八ヶ岳から続く火山群の中の一峰ですが、
丸みを帯びて、優美な女性的な山容。

それもそのはず・・・
この山には「女神様」が住んでいるという言い伝えが残っているのです。

山頂からの眺望は、国内でも指折りの雄大さ。
さあ、女神様に会いに行こう!!

 

登山口まで
横浜の自宅を深夜1時近くに出発し、
山梨県の甲府を過ぎたところにある双葉SAで仮眠。

夜が明け、青空が広がりだす中央道を、
蓼科山へ向けて走ります。

前回の尾瀬ヶ原は、登山というよりはハイキング。
今回の蓼科山登山が、本格的な登山再開1回目ということになります。
しかも、いきなり2500mを超える、未知の高山に単独チャレンジ。
事前にネットで下調べをして、初心者でも大丈夫という情報は得ていましたが、
我ながら、素晴らしい??チャレンジ精神です。

八ヶ岳の山麓を走っていると、
前方に、目指す蓼科山が見えてきました。

中央の、丸く突き出た山がそうです。

ビーナスラインに入れば、
蓼科山が、どんどん大きくなってきます。

標高2530m。やっぱり、高いわ・・・

絶景道路・ビーナスラインは、これまで何度も走ってきた道。
ということは、蓼科山も何度も見上げてきた山です。

あの山の頂上からは、相当な絶景が広がっているんだろうな・・・
そう、何度も思ってきたことが、今回の登山を思いつくきっかけでした。

ビーナスライン途中にある「女の神展望台」。
八ヶ岳の雄大な裾野が広がる、絶景ポイント。

「女の神」=「女神」=「ビーナス」
てわわけで、ビーナスラインなのでしょうが、
何故に、この道が「ビーナスライン」なのか?

その答えこそが、蓼科山なのです。

蓼科山には、ビジンサマという、
山の神様が住んでいるという伝承があり、
「女の神山」という別名を持つ山なのです。

ビーナスラインを離れ、蓼科山の北側に廻り、
麓の牧場に車を停めました。

視線を送る牛の背後に見えるはずの蓼科山は、
沸き立つガスの中。

蓼科山の北側を辿る「夢の平林道」。
元々有料だったこともあり、
何の問題もなく、登山口まで行くことが出来ます。
林道は、グングン高度を上げていき、
標高1875mの7合目登山口に辿り着きます。
時刻は8時を廻ったところです。

100台は停まれる広い駐車場がありますが、
今日は他に5台だけ。
ただ、程なくバスが登ってきて、
30人ほどの年配グループが集結して、
一転、賑やかになりました。

7合目登山口→天狗の露地
こちらが登山道の入口です。

入口には「蓼科神社」と記された鳥居が建ちます。

先述の通り、蓼科山は「女の神様」が住むという神の山。
山頂には、蓼科神社の奥宮があり、
登山道は、そこへ至る参道でもあるのです。

入口の傍らには、ステッキ代わりの木の枝が置かれています。
自由に使うことが出来ますが、必ず返却するようにと注意書き。

これを使って登るほうが、なんとなく「お参り」っぽいかな?

単独登山では、何かあったときのために、
近くに他の登山者がいたほうが安心。

この日は、例の大集団のほかに登山者はいなかったため、
集団が出発した後、しばらく間をおいて歩き始めました。

鬱蒼とした針葉樹林の中を進みます。

登り始めは勾配も緩やかで、ハイキング気分。

前方に、先行する登山グループの姿が見えてきたら、
しばらく立ち止まって、息を整える。

見上げれば、太陽に照らされた新緑の木々が、
眩しいくらいです。

木々の中には、立ち枯れてしまっているものも見られます。

蓼科山近辺で見られる「縞涸れ」と呼ばれる現象。
この辺りでよく見られる、森林更新の現象の一種とのことですが、
その原因はよく分かっていないようです。

倒木が目立つ森の中、徐々に傾斜が急になってきます。
大小の石ころが転がる登山道は、
見た目よりも、結構歩きにくいもので、
強まる傾斜もあって、汗がダラダラ状態になってきました。
登山道はやがて、水が涸れた涸れ沢の中へ。

浮石に足をとられないように、歩幅を狭めて登っていきます。

登山口から約30分ほどで、天狗の露地という標識が見えてきます。
登山道から少しそれると、
大小の岩が敷き詰められた傾斜地に出ます。

ここが天狗の露地と呼ばれている場所で、
眼下に視界が開けます。

「夢の平林道」の入口近くにある女神湖と、
その背後に連なる山々の眺めが広がります。

見上げれば、蓼科山の丸みを帯びた頂き。

遠くから見れば優しげな蓼科山ですが、
近くから見るその姿は、まさに「岩の山」。

さあ、あの頂へ!!

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